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木について

栗の木は、縄文時代から人間が植林して、実を採取していた、とても古くから大切にされていた木のひとつです。よく水湿に耐え、重硬で、強く、建築材料としての優秀性・保存性は極めて高く、日本産材中では最高といわれています。建築では土台や構造材に使われ、船舶、車両用材としても高く評価されています。乾燥や加工は難しいとされていますが、 いろいろな器具(箱類、額縁、柄類、漆器木地など)、家具(箪笥、鏡台、棚物、火鉢、テーブル、 椅子など)、くりもの、彫刻などにも使われています。

国産の栗は力強い年輪と広葉樹らしい硬質感に加えて、調和のとれた色とくせのない風合いがあります。 とくに豪壮な如鱗杢(によりんもく)の現れた板は銘木として価値が高くなっています。 樹皮から出るタンニンは染色などに使われます。

 


青森ヒバの作品
栗大丸皿
No.207
栗大丸皿