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木について

けやき

流麗な木目とあたたかみのある色合いで、優れた強度と耐久性がある高級材です。日本、中国、朝鮮半島がおもな原産地で、日本では、北海道を除く本州、四国、九州のほぼ全域に分布しています。乾燥がとても難しいため、厚い材の状態で長い時間をかけてゆっくりと水分を抜く必要があります。

日本の広葉樹の中でも最高クラスの良材として知られ、古くから神社や仏閣の建築材として重用されてきました。釘やねじを一切使わず、たった数十本で清水の舞台を支えているのも欅です。一般の住居では建具や床柱に、楽器では太鼓や琴などに広く利用されてきました。樹齢300年を超える古木の中には、「牡丹杢」「縮み杢」「珠杢」と呼ばれる装飾性の高い模様を持つものも少なくありません。現在では個体数が減少していて、稀少価値が高まり、高樹齢の大木を入手するのは困難な状況となっています。

立木は優れた空気浄化作用を持ち、街路樹としても多く使用されています。高さが20m以上にもなるため、巨木は地方自治体の天然記念物になることも多く、宮城県・福島県・埼玉県は「県の木」として、その他全国各地の市町村でもシンボルとして用いられ、親しまれています。


青森ヒバの作品
欅角皿 神代欅八角大皿 神代欅皿
No.205
欅角皿
No.210
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No.212
神代欅皿